ヨーロッパ放浪記

-----------------------------(酔うロッパ放労記)

 

.《ブリュッセル》
  〜小便小僧とビール

 

相変わらず随分と間が空いてしまいましたが、又、久々の掲載です
一騒動あったユーロスターは18:02、夕方といっても結構明るい時間に
ブリュッセル南駅に着いた
Weekday
に入ったから宿はすぐ見つかるだろうと安易な考えは打ちひしがれた
歩いて2件ほどYHをあたったがダーメダーメ
(YHはカトコト英語が通じるから好きだ)
結局YHの紹介で安いホテルを見つけた(1050BF
メトロ(地下鉄)は自分でドアを開けるのが印象的だった
なあに、ドミトリーでなくて今夜は一人でゆっくり寝れるじゃないか
シャワーは無しだが朝飯付だ
今夜こそはゆっくり寝れると思いきや、
隣に入っていった若者カップルが夜中から朝までよろしくがんばっていた
それでも私はぐっすり寝れたのはユーレイルのチケットが無くなったと思った分
しこたまベルギービールを飲んだおかげだ
パブにまたまた入り、そこのママと隣のおっさんと
訳のわからぬオランダ語(フラマン)で
そのおっさんおれは両方しゃべれるんだとか言っていたが
(ベルギーはフラマンとワロン、もうひとつドイツ語があるとも言っていた)
この言語戦争の背景とか知っているときっとこの旅も楽しいのだろう
そのおっさんに、ビールはどうやってたのむのかを
2時間近くべろべろ状態で教わった
「ビールを一杯」がフラマンだとイン・ヴェッチ
ワロン(フランス語)だとイン・ヴィーア
Duvel
ビールとかいって、おっそろしいくらい度数の高い(12%)、
文字通り悪魔のビールに挑戦した
くらんくらんして、とても楽しい・・・
あと理科の実験に使うような大きなフラスコでピンクの色のついたビールを飲んだ
言葉はまるきし通じなくても、そのおっさんが人間は死んだら
デビルになって地獄がどうのこうのとか言って、
偉く悲観的なので、「いいや天使になるんだ みんな天国にいけるんだ」
とメモ帳に絵を書きながら
訳のわからぬことをいう変な日本人と思われながら又私は飲んでいた 飲みつづけた
ホテルへの帰り道に吐くまで飲んだ・・・ビール王国ベルギー万歳!
ああ、まさにベルギービールだ ベルギーとビールとは発音が似てやしないか?
私の場合、ビールげー・・・
泥のように眠り(それでも震度2くらいは感じたかなああ)、
朝飯は食べたものの、すぐ吐き
ああ、ホテルには黒猫がいて青い目でずっと私のほうを冷ややかに見ていた・・・
日本でもこちらでも二日酔いは同じだと馬鹿みたいな自分に感心してブリュッセル観光だ
地球の歩き方はもっているので、一応観光地の名所はわかる
駅に荷物を預け、あっそうそうトイレに困ったなあ
駅のトイレの入り口にはおばさんが立っていて、入るのに小銭が要った
その小銭をつくるためにガムを買って・・・
汚い話だが寸前で間に合わなくて・・・一着パンツが犠牲となった
それでも、頭ががんがんなっても王の家とか、小便小僧とか小便少女を見て回った
ビールを飲むから小便もでるわな
サッカーのヨーロッパ2000とかいうTシャツを小便小僧はつけていた
有名な小便小僧はなんでもないところにあった
多くの観光地がそうであるように、名所の周りはお土産や道端のテラスレストランがすごい
なんでもないところにある小便少女を見つけるためにかなり歩かされた
家族で来ていたらみんな喜ぶだろうなあ と思わせる
チョコレート、ワッフル、ジュータン、魚介類、アイスクリーム
(二日酔いでなかったらかたっぱしから食べたにちがいない)
ああ、もう一度みんなを連れて来ようと具合が悪いせいか
ホームシックになる
ああブリュッセルは失敗だったな
ベルギーの目的、フランダースの犬にでてきたあの絵だけは見ておきたいと思っていたので
ブリュッセルを発ち、ビールをしこたま飲みすぎた
小便小僧ならぬゲロ吐き小僧はアントワープに向かうこととする

今回は(いや今回も)支離滅裂の文、ご容赦を・・・
(以下次号へ続く)
次号、7.アントワープ、ブルージュ

 

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